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-R5- アルコウ

20代コピーライターの視点から世の中を見たとき。

交差点




季節の変わり目は
本当に足音もなく、近づいてくるものだなあ
と思ってみたりした。


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夏か秋かわからない、そんな時期に、祭りがある。
祭りに行った人はその人ごみと暑さに辟易しながらも
その熱気にやっぱり祭りはいいものだな、と思ったりしている。

隣の駅までは、散歩感覚で行ける間隔しかないのに
祭りは、まったくと言っていいほど、こちら側には伝わってこない。
熱気も、人の多さもわからない。
神輿も見えない。

この道を進めば、非日常がある。
この道を戻れば日常がある。

非日常が、日常を覆えるのは、きっとあそこの交差点までだ。
そこからこっち側は、会社帰りのサラリーマンと、夕飯の匂いしかしない。
法被を着て汗だくになりながら叫ぶ人も、焼きそばとじゃがバターの匂いも届かない。

僕の日常のすぐそばに、非日常があるのに、僕は日常を生きている。
交差点を越えれば、いつもと違った景色が見られるのに、見向きもしないで通り過ぎている。

日常と非日常の境界線は意外と気が付かないものだから、見落としてしまう。
気が付いたとしても、その境界線を越えることは、少し勇気がいるから躊躇してしまう。

たぶん、季節も気が付かないだけで、境界線がある。
ある日、外で泣く鈴虫に気が付く。
ある日、日が落ちる時間が早くなっていることに気が付く。
ある日、Tシャツ一枚で外に出ると、寒いことに気が付く。

季節の境界線を自分で超えるように、
なんだかいつもと違う一日への境界線を越えてみる。

一歩を踏み出せば、あの交差点の向こうに僕は立てる。
気が付けば、夏は、僕にとって秋になる。


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